んで、ここから小説


グレーターミノタウロスと戦ってる3人はというと


グレーターミノタウロスがじわりじわりと3人に向かってきている
膝をついていたクレアだが
斧を杖にして立ち上がると
「今からアタシが奴の注意を引き付けるから
 耶魔斗はアイスランスで奴の足を
 琥那美は斧を持ってる手をお願い」
とクレアは言うと
道具袋に入れていたブレイブポーションとヘイストポーションを飲み「勝負は5分で決める・・・いくよ!」
と斧を捨て後ろの腰に差していたツーハンドソードを持ち
グレーターミノタウロスに向かっていく
耶魔斗は杖にマナを集中させ
琥那美は的を絞り、弓を最大限まで引きその瞬間まで待つ
グレーターミノタウロスはクレアを確認すると
その巨大な斧を上から振り下ろす
クレアはその巨大な一撃を前転で避けると斧が地面にめり込む
前転で避けたクレアはその前転の勢いを利用し
起き上がると同時に腹部を横に思いっきり薙ぐと
腹部から大量の血が出血する
それを確認した耶魔斗はマナを一気に解放
「マナよ、氷と化し我が敵を氷の墓標へ閉じ込めん!
 アイスランス!!」
杖から氷のマナが放出され
グレーターミノタウロスの足を地面と一緒に固めるが
グレーターミノタウロスが強引に足を動かすため
氷にヒビが入り壊れそうになるが
耶魔斗は休む事無くアイスランスを撃ち続けた
琥那美は斧を持った指と指の間を狙い
限界まで引かれた弦を離す
一つの矢の軌跡が正確に
グレーターミノタウロスの指と指の間を射抜く
間をおかずに琥那美はひたすら矢を射続けた
それでも尚グレーターミノタウロスは斧を手放さなかった


完全とまではいかないが動きを封じられても
グレーターミノタウロスは抵抗を続けた
斧を振り回し
コブシを振り回し
クレアはそれを全部受け続け
耶魔斗は自分のマナが尽きるのを感じても魔法を撃ち続け
琥那美はクレアに矢が当たらないようにと集中しながら
確実にグレーターミノタウロスの腕を狙い続け
それでもまだグレーターミノタウロスは抵抗を続けた
クレアがジャンプし首を狙って剣を縦に思いっきり振ると
グレーターミノタウロスは斧を持ってない手でクレアの身体に
コブシを叩き込む
クレアはそのコブシで地面に叩き付けられ
口から吐血し、もう身体が動かない事を確信した
その攻撃と同時に琥那美は目に向かって
矢を放ち、見事に両目を射抜いた
そして、クレアの攻撃はグレーターミノタウロスの首を当たり
剣は首に突き刺さったままだったが
グレーターミノタウロスはそれでも動いていたが
「雷よ、我が敵に裁きの鉄槌を・・・
 コールライトニング!」
耶魔斗が最後のマナを使いコールライトニングの魔法を放つ
首に刺さったままのツーハンドソードが避雷針の役割を果たし
そこに雷が落ちると
グレーターミノタウロスは断末魔の叫びと共に
その巨大な身体はゆっくりと地面に倒れた
3人の戦いは今終わりを告げた
グレーターミノタウロスの頭から
微妙に香ばしい臭いがした事に3人は笑った


そして、舞台は再びサリンジャー・楓華・Kissiに戻る・・・