小説


ベレスが片方の腕で撃ち落とされた腕を拾い
元あった場所へと持っていくと
しゅぅ・・・という音と煙が出て
撃ち落したはずの腕が再生する
「ふん、来ないのならこっちから行くぞ」
と静かに動き出そうとしたベレス
そこへ楓華の後ろから声が聞こえる
「水よ、圧縮せよ!!」
皆がその声への方へと振り返る
「サンバースト!」
その魔法はベレスへと放たれる
ベレスの周りに水が集まり、瞬時に集束し
ベレスを包み込んだかと思うと爆発する
そして、その魔法を唱えたのは・・・・?
皆が声を揃えて言う
ジェナス!!!」
そう言われたジェナスは買い物途中で友達に会った風に
気軽に「よぉ」と言いながら楓華の方へと歩いていく
「皆、待たせたなヒーローってのは美味しいとこで
 出てきて、助けるもんだろ?w」
といつもの口調で合流する
楓華がそれを聞いて
「大丈夫だったの?」
と言うが、ジェナス
「とりあえず、目の前の化け物をどうにかしてからだな
 それと、助っ人が来たぜ8人目の」
Kissiが
「ようやく、到着か。それでどこに?」
と言うとジェナスが天井を指指す
一同が天井を見るとそこには
空中からベレスに向かい、刀を振り下ろす男がいた
「蒼士、遅ばせながらこの戦いを参加させてもらおう」
と言いながら
ベレスを斬りつけようとするが
ベレスもサンバーストを難なく耐えていたので
杖で防ぎ、そのまま蒼士を吹き飛ばす
吹き飛ばされた蒼士は足を地面につけ勢いを殺しながら態勢を整える
そう・・・
8人目の助っ人
ジェナスを助け
今、この場所にきた男は
幼い頃のサリンジャーに剣を教え
今ではこの大陸屈指の剣士である蒼士だった
昔と違い、今の服装は鎧をつけず服のみ
腰に刀と言われる特殊な武器を持ち
両目を失ったモノの心眼と呼ばれる
修練に修練を重ねた結果、手に入れた目以上の目を
そこには、サリンジャーが追い求めていた
最強の男がいた


サリンジャーが声を出そうとするがそこは堪えた
そう、まだまだ戦いは続くのだ
終わった後彼に戦いを挑めばいいと
サリンジャーもまた傭兵心が染み付き
私情よりも仕事を優先した


そして、ベレスが静かに今度こそ動き出す・・・・・・