Kissiにいくつもの火球が当たる

「脆弱な者よどうしたどうしたどうした!!!」
ベレスはそれでも撃ち続ける
煙と轟音と共にKissiの姿が見えなくなったが
そこへサリンジャーが援護をする
「水の女神エヴァの名の下に
　水よ癒しとなりて彼の者の傷を癒す水の球となれ」
サリンジャーの周りに青色の球体が集まる
「ネイチャーズタッチ」
そして、球体が煙の中へと消えていく
すると轟音が消え、煙が晴れると
そこには水の球に包まれながら火球を耐えるKissiの姿があった
水が火球の勢いを止め、さらに傷を癒していた
「サリさん、助かった」
そういってKissiがサリンジャーに言うと
楓華が叫ぶ
「琥那美さん今よ!」
琥那美はその言葉を待っていたかのように弓を引き
矢を放つ
放った後に琥那美が精霊たちに呼びかける
「風の神サイハの名の下に命ずる
　風の精霊達よ私が放つ矢に力を!!!」
そう言うと琥那美の周りに白い霧のような靄が周りに集まる
「ウインドショット!!!」
琥那美が叫ぶと白い霧のような靄が矢へと絡まる
矢と絡まるとその速さが増す
矢はベレス目掛けてさらに加速する
ベレスがそれに気付く
「人間風情がぁ!!!」
矢を杖で弾き落とそうとするが
ベレスの動きより矢が速く杖を持った右腕の付け根に刺さる
「ガァァ!!!」
ベレスが声をあげた瞬間だった
ベレスの右腕切り裂かれる
その衝撃によって右腕が地面に落ちた
風の精霊の力によって刺さった後にあまりの速さによって生じた
カマイタチが腕を切り裂いたのだった
ベレスは左手で右腕の付け根を抑え、何か言うと
自分の右腕が無くなった場所を燃やす
ベレスは苦悶の表情を浮かべるがその苦痛に耐え
肉を焼き、出血を抑えた
それを見た耶魔斗以外の5人は流石に声を失った
ここにいるのは紛れも無く
ベレスという名の魔人と言う事を再認識したのだった
ベレスがゆっくりと動き出す
「余興はもう終わりだ
　脆弱な者達よ、死ぬ覚悟はできたか？
　さぁ始めるぞ、ここからがメインディッシュだ!」
今までと違い剥き出しの敵意ではなく
冷徹な殺意を出す
そう・・・・・・・・・
ここからが本当の戦いの幕開けである