最初から小説


サリンジャーと蒼士が別れて
数年の時間が過ぎた
その間にアデンの情勢は変わった
善王がアデンを治め
平和になったのも束の間
ケンラウヘルが善王を討ち
再び戦乱の時代になったのである
そんな時代
種別の差別はほぼ無くなっていた


サリンジャーはというと
毎日色んなところで戦いをし
知り合いを作り
その強さは日に日に上がっていった
元々神童であった為今ではエルフ族の中でも
指折りの強さにまでなっていた
その実力はある戦争では城壁から弓を撃ち
およそ、200Mくらいの距離にいた敵のプリンスを一撃で射抜き
戦争を終局させた話もあれば
第一次ケンラウヘル討伐戦においては
敵軍師ケレニスとタイマンを張り
負けたもののケレニスに多大な傷を与え
奴だけは次こそは殺すと言わせたほどで
ちなみに第一次討伐戦はその後のケンラウヘルの奮闘により
あえなく、失敗に終わっている
それほどまでにサリンジャーは強くなっていた
そんな彼は蒼士の影響があってか
どこの勢力にも付かず彼を探す旅をずっと続けていた
彼には常にどこの勢力からも誘いが来ている
強くなる為にあえて弱い勢力についているようである
そんな感じで
いつものように戦争にきていたサリンジャーだったが
そこには意外な人物が敵としていたのだった・・・・